今こそ第一次産業が見直される時なのか。コロナの影響で農家はどうなるの？第一次産業離れの若者はどう考える？
最近とっても世界を騒がせているコロナウイルス。世間では第一次産業をもう一度見直すべきだと言われています。農業や畜産、漁業に対して、3K(キツイ、汚い、危険)というイメージ。実際こういう時代になった時に若者はどう思うのでしょう。今回はコロナウイルスの影響で第一次産業、特に農業についてどうなっているのかについて農家の私なりに調べ考えてみました。
第一次産業の今現在においての認識
最近の第一次産業というのは若手が少なく、すたれる一方だったように思います。背景には、輸入した商品の方が安い。珍しい野菜フルーツがある。また、外国産の方が美味しいなどそんなのことをよく聞きました。ほとんどは安いという理由だったと思います。母ちゃんの家は農家なのでそう言った情報やお客さんの声はよく聞こえてきていました。
国内において、農家や畜産、漁業については就職の段階においてとても少ないかと思います。実際うちの父ちゃん（農家）は高校生から一般の人を対象にセミナー？みたいな研修を行ったりしているのですが、農家になりたいという子供は本当に少ないんです。高校生で農専高に行っているにも関わらず普通に就職を希望している子供の方が圧倒的に多いんです。90％くらいは農以外のところに就職希望している事実を知りました。特に、3Kがすごく気になっているみたいで、本当に父ちゃんがショックを受けていたのを覚えています。
現在コロナの影響で農家はどうなの？
野菜農家だったらコロナの影響で景気いいんじゃないの？とよく言われます。実際に言うと家は協同出荷なので、悪くはないのかと思います。まぁ品種にもよりますが、葉物野菜は今年はすごく安くて大変だったと聞きます。少しずつ単価が上がってきて、去年の今頃よりは高いくらいにはなってます。それは計画の上では良いと言うだけで、ぼろ儲けと言うわけではないでしょうね。なにせ安い時には市場にあふれていて、無いときに高くなりますから。需要と供給のバランスというかそういうので農家は儲かると分かっていてもそう上手くいかないのが現状ですね。
実際、家がしているスナップエンドウ、キュウリにしてみても売れる数、そして動ける人員の数で決まってしまいます。最近はスナップエンドウの値段が高いのは確かですが、手が回らない状況にあります。なにせ、生活できるくらいの為に作っていたスナップエンドウなんです。
必要とされる、注文される数にはとどかないことが最近は多くて、取引先には申し訳ない限りです。逆に、もう少し先に計画していたキュウリが欲しい取引先にはまだなのか？とよく言われます。
農業の場合に限りますが、まず作っているから出荷出来ます。でも、作っていないなら供給できないんですよね。
需要はある時には儲けることが出来て、ないなら収入は０です。作っているからと言って、供給できるほど作っていなかったらまず出荷できません。ですから、農家の収入も計画においてできていることなんです。無い袖は振れねーよってことなんですよね。
しかしながら、学校給食や外食産業を取引先にもたれていた農家さんは凄く大変な状況なんだそうです。畜産も農家のうちに入りますが、和牛などは本当に売り先に困るという現状なんです。スーパーに売ってある牛肉って本当にごく一部なんですよね。ほとんどが外食産業に流れますから。畜産などはモロに値段の変動が出ているみたいです。
第一次産業離れの若者たちはコロナの影響で
コロナの影響でTwitterなんかを見ていても第一次産業の重要性を訴える若者が多くいることがわかりました。実際に世界が危機に陥った時には人間には食というのが一番必要なものだと実感させられます。この影響で国産のものが高くなると思います。でも、それって仕方のないことだと思います。
それは、やはり日本がそういう産業を軽視していた過去がありましたから。でも、最近見直されてきているときにこういう出来事があると本当に重要だと思うことがあると思います。
まとめ
このコロナ騒動がいつまで続くのか不安ですよね。スーパーに行くことすら制限されることになるとは思ってもいませんでした。
こういう事があると自力で野菜を作れるって結構強みになると思いません？趣味感覚でやるのもいいですよね。
母ちゃんも父ちゃんが農家になると言った時には驚きましたけど、よかったかもなぁと今思っているところです。子供たちも畑で走り回って遊んだり、夏野菜を自宅で食べる分だけ作ってみたりしています。こういう時には公園も行けませんから、農家だと畑でのびのびと仕事しながら子どもたちもストレス発散できていいなぁと思います。最近では娘が農家になると言ってます。何だか嬉しいですね。
コロナ騒動、いつまで続くかわからないから怖いですが、早く平和な日常が送れるようになるといいなと思います。
